main-image-research

論文紹介

著者の顔画像酒井 真理先生
21 SEPTEMBER 2020
Dual Energy Window (DEW) is Also Useful for Compton Imaging
論文画像
コンプトンカメラは複数のγ線を同時に可視化できることから、核医学への応用が期待されています。複数のγ線を同時に測定する場合、高エネルギーγ線の散乱線の一部が、低エネルギーγ線として測定されてしまいます。現在核医学で用いられているSPECTと、コンプトンカメラでは可視化の手法が異なりますが、SPECTで散乱線除去に用いられているDEW法を応用することで、コンプトンカメラでも散乱線の影響を除去することができました。
Sensors
doi:10.3390/s20092453
著者の顔画像尾池 貴洋先生
07 SEPTEMBER 2020
Short Review on Isogenic Radioresistant Cell Experiments
論文画像
がんの放射線抵抗性メカニズムを解明するために、培養がん細胞株に繰り返し放射線を照射することで放射線抵抗性株を樹立し、抵抗性株と親株の遺伝子・分子プロファイルを比較する手法が広く行われています。今回、このような研究デザインで放射線抵抗性を探索した既報の知見をまとめて発表しました。
Annals of Translational Medicine
doi:10.21037/atm.2020.02.90
著者の顔画像佐藤 浩央先生
24 AUGUST 2020
Rationale of Immune Checkpoint Inhibitor and Radiotherapy Combination
論文画像
免疫チェックポイント阻害剤の登場は、がん治療を一変させると同時に、がん治療における免疫反応の重要性を明らかにしました。そして現在では放射線治療による様々な免疫反応が明らかになっており、免疫チェックポイント阻害剤がさらに効果を発揮できる環境を作り出すことが分かってきました。これまでの研究結果を総括し、現在数多くの臨床試験が進行中である両者の併用治療の論理的妥当性を報告しました。
International Journal of Clinical Oncology
doi:10.1007/s10147-020-01666-1
著者の顔画像宮坂 勇平先生
10 AUGUST 2020
Radiotherapy for Adenocarcinoma of the Uterine Cervix
論文画像
子宮頸部腺癌は子宮頸癌の全体のうち約2割と比較的珍しい癌ですが、関連病院の先生のご協力でまとまった数の治療成績を報告することができました。さらに、病態病理学講座のご協力でCD8陽性T細胞が腫瘍巣内に浸潤している症例で予後が良いことがわかりました。放射線治療の効果には免疫機構が関係しているようです。
Journal of Radiation Research
doi:10.1093/jrr/rrz106
著者の顔画像河村 英将先生
27 JULY 2020
Long Term Results of Carbon Ion Radiotherapy for Prostate Cancer
論文画像
群馬大学で重粒子線治療が開始された最初期のプロトコール(GUNMA0702)の治療成績です。前立腺癌の経過を確認するには長い時間が必要ですが、先輩方が作成したプロトコールが計画時の想定通りの良好な成績と有害事象が少ないことを示す結果となっており、重粒子線治療の科学的再現性を示す重要な結果の一つと考えています。
BMC Cancer
doi:10.1186/s12885-020-6570-8
著者の顔画像酒井 真理先生
13 JULY 2020
Median Filter Improves ML-EM in Compton Imaging
論文画像
コンプトンカメラの医学応用にはいくつかの課題がありますが、画像再構成手法もその1つです。ML-EM法は最も一般的に用いられている再構成手法ですが、計算の繰り返し回数を適切に選ばなければ、良い画像が得られません。本論文ではmedianフィルターを用いることで、過剰な繰り返し計算による画質の再劣化を防ぎつつ、ML-EMと同等かそれ以上の画質の画像を得ることができました。
PLOS ONE
doi:10.1371/journal.pone.0229366
著者の顔画像Yang Li先生
01 JULY 2020
Dose Assessment in C-ion RT for Stage I NSCLC using Daily CT Images
論文画像
重粒子線治療は一期肺がんに対して非常に良好な治療法です。しかし今まで処方線量が実際にどれくらい照射されているか確認されていませんでした。今回、治療室で撮影されたCT画像を用いて治療期間中の線量を初めて評価し、従来の骨照合ではターゲットへの線量が不十分な場合があるが、腫瘍照合を用いると改善することが明らかとなりました。
Radiotherapy and Oncology
doi:10.1016/j.radonc.2020.01.003
著者の顔画像Hamida Faisal先生
18 JUNE 2020
Nasopharyngeal Cancer Outcome in Its Epicenter: Jakarta, Indonesia
論文画像
上咽頭癌の好発地域であるインドネシア, ジャカルタのDr. Cipto-mangunkusumo National General Hospitalの耳鼻科・放射線科との共同研究で、400例を超える症例を解析し、当地における上咽頭癌の放射線治療の実態を初めて報告しました。
Asian Pacific Journal of Cancer Prevention
doi:10.31557/APJCP.2020.21.5.1481
著者の顔画像松井 利晃先生
18 JUNE 2020
Mild Hypofractionated Electrons Controlled Merkel Cell Carcinoma
論文画像
メルケル細胞癌は比較的珍しいneuroendocrine tumorの一種です。 外科切除が第一選択ですが、年齢・全身状態や病変部位により手術が行えない場合、放射線治療が身体的・社会的に負担の少ない治療として期待されます。今回、週3回法(3 Gy/fr.)の電子線治療で良好な局所制御を得た高齢の患者さんを経験したので症例報告しました。
Cureus
doi:10.7759/cureus.6786
著者の顔画像Narisa Darwis先生
18 JUNE 2020
First Report on PSA Kinetics after Carbon Ion Radiotherapy
論文画像
群馬大学で重粒子線治療を受けた前立腺癌患者さん131例を解析し、重粒子線治療におけるPSA bounceの発生頻度は67%と他の放射線治療モダリティと比較して高いことを報告しました。また同コホートにおいて、PSA bounceは若年者に多く、5年PSA無再発の正の予期因子であることが示されました。
Cancers
doi:10.3390/cancers12030589