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新着論文紹介

著者の顔画像久保 亘輝先生
18 JUNE 2022
Real-World Data of Radiotherapy Combined with Durvalumab
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2018年に日本ではdurvalumabという免疫チェックポイント阻害剤が局所進行肺癌の化学放射線療法後に保険適用されました。その前後から放射線治療業界ではdurvalumab関連の講演会が驚くほど増えました。ただ、実臨床でのデータが少なかったために、今回、調べました。群馬県内の全ての放射線治療施設の先生方にご協力いただき、多くの先生方のご支援のもとにできた論文です。今後もこのような研究をGUSTROの支援のもとで行っていく予定ですので、是非ご協力をお願い致します。
Journal of Radiation Research
doi: 10.1093/jrr/rrab116
著者の顔画像武者 篤先生
11 JUNE 2022
Prospective Observational Study of Carbon-Ion Radiotherapy for Bone and Soft Tissue Sarcoma of the Head and Neck
論文画像
2012年から群馬大学で行われている頭頚部骨軟部肉腫に対する重粒子線治療の前向き臨床試験について報告しました。稀な疾患であるため、世界的にみても他治療を含め、論文報告が少ない現状があります。本疾患への重粒子線治療は以前から有効性が報告されていましたが、報告施設は限られていました。今後も必要としている患者さんへの治療を重ね、重粒子線治療の可能性や有用性について、世界へアピールしていく所存です。
Anticancer Research
doi: 10.21873/anticanres.15614
著者の顔画像髙草木 陽介先生
04 JUNE 2022
Reliability of DeepL Translator
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翻訳の強い味方「DeepL」について、医学論文の翻訳における有用性を検討しました。日本語で医学論文を作成する際には、主語述語を明確にし、できるだけ単純な文章を用いることで、より精度の高い英語翻訳が期待できそうです。「DeepLは使えるなぁ」という印象を科学的な手法で示すことができました。いつもとは大きく趣向の異なる研究で、非常に興味深く取り組めました。この論文を出せたので、大手を振って論文の翻訳にDeepLを利用することができそうです!
Cureus
doi:10.7759/cureus.17778
著者の顔画像尾池 妙先生
28 MAY 2022
Recurrence-Unrelated Elevation of Tumor Marker SCC during Post-RT Follow-Up of Cervical Cancers
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私は産科婦人科学講座に所属し婦人科がん診療に携わっておりますが、今回、腫瘍放射線学講座のご指導のもと放射線治療後の腫瘍マーカーSCCの非特異的な上昇に関してまとめました。子宮頸癌の放射線治療後のフォローにおいてSCCの非特異的上昇はしばしば経験されますが、どのくらいの頻度で認められ、何が関与するのかなどははっきりしていませんでした。今回の研究結果が皆様の臨床の一助となればと思います。
Diagnostics
doi: 10.3390/diagnostics11091585.
著者の顔画像岡野 奈緒子先生
21 MAY 2022
Safety Verification of Carbon-Ion RT for Patients with CIEDs
論文画像
CIEDsとはcardiac implantable electronic devicesの略で、主に不整脈患者さんの治療で用いられる植え込み型心臓電気デバイスのことです。「ペースメーカーが入っている患者さんのMRIは要注意」ということは皆さんも授業で習ったのではないでしょうか。放射線治療では、高エネルギーX線を用いるため注意が必要です。では、重粒子はどうでしょう?また、どうして注意しないといけないのでしょう?そんな日常の疑問の答えの1つとなる論文になったのではないかと思います。
Journal of Radiation Research
doi: 10.1093/jrr/rrab105
著者の顔画像早川 沙羅先生
14 MAY 2022
Safety of Chemoradiotherapy for Pancreatic Cancer in Patients with Biliary Stent
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膵癌の患者さんは黄疸を契機に発見される方が少なくありません。その場合はまず胆管ステントを入れ、黄疸が改善してから治療を行います。黄疸の改善には局所制御が重要なため、化学放射線治療(CRT)は重要な治療モダリティですが、胆管ステントと放射線治療の併用の安全性についてはこれまでにまとまった報告がありませんでした。この研究では胆管ステント留置後にCRTを行った30人の患者さんを解析し、併用による明らかな毒性の増加はなかったことを報告しました。
Journal of Gastrointestinal Oncology
doi: 10.21037/jgo-21-198
著者の顔画像熊澤 琢也先生
07 MAY 2022
Post-RT Ku80 Expression Correlates Negatively with PD-L1 Expression in Cancers
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近年免疫チェックポイント阻害剤が広く使われつつあり、免疫療法はがん治療においてとてもHotな分野として注目されています。以前より放射線治療と免疫療法の相性はいいのではと言われていましたが、まだまだ詳しいメカニズムはわかっていません。2017年に放射線照射後にPD-L1が発現するメカニズムを、現在アメリカ留学中の当科佐藤浩央先生が発表して業界に衝撃を与えましたが、この論文はそのメカニズムが実際に放射線治療を受けた患者さんで起きている可能性を世界で初めて示したものです。よく医学分野の研究は基礎と臨床の両輪で進んでいくと言われますが、車輪をつなぐ軸があると、より安定して進めるのかなと思いました。
Oncology Letters
doi: 10.3892/ol.2021.13147