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論文紹介

著者の顔画像小此木 範之先生
13 NOVEMBER 2021
Multi-Institutional Retrospective Analysis of Carbon-Ion Radiotherapy for Patients with Locally Advanced Adenocarcinoma of the Uterine Cervix
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臨床研究のひとつのゴールは「標準的治療をより良いものに代えること」です。ひとつの治療方法が標準的治療となるまで、多くの医師、研究者、そして患者さんの献身が必要です。しかし、数多くの臨床試験が世界中で行われる中で、実際に標準的治療となる臨床試験はごく僅かと言われています。1994年に臨床応用が開始された重粒子線治療は、2016年以降、いくつかの疾患において公的保険が適用され、標準的治療となりました。子宮頸部腺癌への重粒子線治療が、今、そのチャンスを迎えています。
Cancers
doi: 10.3390/cancers13112713.
著者の顔画像武者 篤先生
06 NOVEMBER 2021
Carbon Ion Radiation-Induced Osteoradionecrosis of Mandible
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放射線性骨髄炎は痛みのコントロールに苦慮する晩期有害事象の一つです。骨髄炎は重粒子線治療においてもX線治療と同様に発症しますが、これまでに「下顎骨」に焦点をあてた検討はありませんでした。本研究は重粒子線治療後の下顎骨骨髄炎の発症時期・線量・特徴的な画像所見などについて報告しています。今後の発症予防の線量指標となるだけでなく、介入時期についても提言しています。
Radiotherapy and Oncology
doi: 10.1016/j.radonc.2021.06.022
著者の顔画像小松 秀一郎先生
30 OCTOBER 2021
QOL and Functional Outcomes after CIRT for Inoperable Sarcomas
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自身初の臨床論文です。群大重粒子線医学研究センターにおける切除不能骨軟部腫瘍に対する根治的重粒子線治療後のQOLについてまとめた論文です。重粒子線治療後に身体的なQOLは有意な低下を認めず、精神的なQOLは向上することを示すことができました。この分野の研究報告は大変希少で、「目の前の患者さんが重粒子線治療による根治後にどのように日常生活を営むことができるのか?」という日常臨床における切実なClinical Questionに対して一片の回答となれば嬉しい限りです。
Cancers
doi:10.3390/cancers13112591
著者の顔画像土田 圭祐先生
23 OCTOBER 2021
Robustness of Scanning C-ion RT for Prostate Cancer
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同室CTを用いて前立腺癌に対するスキャニング法重粒子線治療の線量分布再現性を検討し、重粒子線治療の良好な再現性と注意点を述べています。高精度・ピンポイント治療になればなるほど「狙った通りに当てる」ことができているかを検討し、改善につなげていくことはとても重要であると考えています。また、神奈川県立がんセンターで、大学院研究として書かせていただいた論文になります。ご指導いただきました蓑原伸一先生はじめ諸先生方に深く感謝申し上げます。
Journal of Applied Clinical Medical Physics
doi: 10.1002/acm2.13275
著者の顔画像武者 篤先生
22 OCTOBER 2021
What Is This Air Sign of Carbon-Ion Radiotherapy Plan CT??
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頭頚部重粒子線治療の治療計画CTにて、広範囲におよぶ含気像が偶然発見されました。原因は数日前の「親知らず」を抜歯の際に使用した歯を削る装置(エアタービン)から組織内への空気流入が考えられました。重粒子線はX線に比べ空気の影響を受けやすい為、含気像消失を再撮影にて確認した後に重粒子線治療に臨みました。口腔清掃性の向上を目的とした抜歯における、教訓的症例として報告しました。
OTO Open
DOI: 10.1177/2473974X211004527
著者の顔画像岡田 光平先生
12 OCTOBER 2021
CT-based IGBT for Cervical Stump Cancer
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子宮筋腫などの良性疾患に対して体部のみを切除する膣上部切断術が行われた患者において、残存した子宮頸部に癌が発生することがあり、子宮頸部断端癌と呼ばれます。子宮体部がないことにより消化管が腫瘍に近接しやすく、従来のA点処方による小線源治療では消化管への線量が過剰になるリスクがあります。今回は、CTベースのIGBTを用いることで、そのような子宮頸部断端癌においても消化管線量を制約内に抑えつつ安全に治療を行うことができたという内容で症例報告を発表しました。
Cureus
doi:10.7759/cureus.13789
著者の顔画像小林 大二郎先生
02 OCTOBER 2021
CyberKnife for Metastatic Adenoid Cystic Carcinoma of the Lung
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腺様嚢胞癌は重粒子線治療で良好な局所効果が得られますが、長期の経過では遠隔転移の制御が課題でした。本症例では重粒子線治療後に3ヶ所の肺転移をきたしています。CyberKnifeで中心線量の増加と周囲肺線量の低減を両立させることで重篤な有害事象なく肺病変を制御することを実現しました。この治療は多くの関連病院と複数のmodalityを有する群馬大学だからこそできたコラボ治療です。今後も各施設の強みを活かして患者さんの治療に還元できればと思います。
Journal of Medical Case Reports
doi: 10.1186/s13256-021-02781-x
著者の顔画像柴 慎太郎先生
25 SEPTEMBER 2021
Usefulness of Bioabsorbable Spacer Placement in C-ion RT
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スペーサー留置の有用性を当院での吸収性スペーサー1例目の方のデータを用いて報告しました。症例は仙骨部脊索腫の方で、直腸線量のDVHパラメーターをスペーサー留置前後で取得・比較することで、スペーサーを留置することで腫瘍に十分な線量を投与しながら直腸も守れるという結果が得られました。また、バーチャル内視鏡を用いて、直腸線量を視覚的にわかりやすく捉えられるようにしています。消化管が近接していてもスペーサーを留置すれば安全で根治性の高い治療ができます。また、スペーサーの安全性についても治療後に体内に吸収されるので人工物が体内に残らないという点で安全であろうと考えられます。
Journal of Radiation Research
doi: 10.1093/jrr/rrab013
著者の顔画像柴 慎太郎先生
18 SEPTEMBER 2021
Impact of Carbon Ion Radiotherapy on Inoperable Bone Sarcoma
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切除不能骨原発肉腫に対する重粒子線治療の成績をまとめました。局所制御率は脊索腫で9割、脊索腫以外の肉腫で8割と非常に良好な結果で、切除不能骨原発肉腫の根治的治療の選択肢の一つとなることが示唆されました。また、DVH解析では、粒子線のシャープな線量分布から、通常のVxではなくV<xという、ターゲット内でXGyが照射されていない体積と再発の関係に注目しました。
Cancers
doi:10.3390/cancers13051099.
著者の顔画像柴 慎太郎先生
11 SEPTEMBER 2021
C-ion RT for Oligometastatic Colorectal Cancer in the Liver or Lung
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少数転移性腫瘍に対する局所治療が予後を延長するという報告が増加し、日本国内においてもオリゴ転移に対してSBRTが行われるようになってきています。 オリゴ転移に対する重粒子線治療の報告は少ないので、今回大腸癌の肝臓、肺のオリゴ転移に対する重粒子線治療の成績を報告させていただきました。症例数はあまり多くありませんが、良好な局所効果が得られ、腫瘍径が5cm以上のSBRTでは適応にならないような腫瘍でも重篤な有害事象を認めず安全な治療が可能でした。
Anticancer Research
doi: 10.21873/anticanres.14967.