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2019年

近況報告:熊澤 琢也先生(群馬大学)

レジデント便り

 医師3 年目、入局1 年目の熊澤琢也と申します。僭越ながら私の近況及び中野隆史教授とのワカサギ釣行についてご報告させていただきたいと存じます。

 2018 年度上半期は群馬大学医学部附属病院放射線核医学科にてご指導を受けておりました。本年度の専門医制度改定により、CT やMRI の読影、超音波検査、血管内治療など多岐に渡る分野での経験を求められるようになりました。症例数が大変多く先の見えない時期もありましたが、放射線核医学科の先生方にご尽力頂き無事半年間で規定の症例数に達することができました。10 月より放射線科に復帰をしていますが、日々の外来や入院診療の際に生かされているように感じます。現在肺頭頚部泌尿器皮膚チームに属し、conventionalな治療に加えIMRT や重粒子線治療を日々学ばせて頂いています。

 また、入局と同時に大学院に入学し、佐藤浩央先生の御指導の下、重粒子線やX 線の照射後の細胞死の形態の評価をする研究を行っています。重粒子線治療を含めた放射線療法は、昨今注目されている免疫療法との相乗効果が期待されていますが、本研究はその効果を証明する一つの根拠となりうると考えています。新規性の高い研究であり手探りの面が多いですが、地道に着実にデータの集積を進めていきたいと考えています。

 

 次に仕事とは関係のない話になってしまい恐縮ではございますが、2019 年1 月27 日に中野教授を囲んで赤城大沼にてワカサギ釣りを敢行しました。教授にご就任され18 年間ずっと一度はやってみたかったとのことで、私の趣味が釣りであったこともあり企画することとなりました。赤城大沼は関東でも有数の難しいポイントとして知られており、最善の釣りをするために前日に同期の松井利晃先生と魚群探知機を用いて事前釣査を行い、7 匹を得るに至りました。

 当日は村田和俊先生、岡﨑祥平先生、宮坂勇平先生とともに中野教授を囲んで朝の5 時半に大学を意気揚々と出発しました。しかし赤城大沼で待っていたものは、この冬最大の寒波の影響により、赤城おろしが吹き荒ぶブリザードでした。危険のため目的のポイントまでは到達できませんでしたが、何とかテントを3 つ建てて釣りを行うことができました。中野教授と私は狭い2 人用テントで日本酒を片手に、魚群探知機を眺め一喜一憂しながらその時を待ちました。その後掛ったのは私の竿ではありましたが、ご自分のことのように喜んで頂き、過酷な初めての氷上釣りの雰囲気を存分に満足されていらっしゃいました。実釣時間は4 時間ほどですが、狭いテントの中で中野教授のpassion溢れるお話を拝聴でき私としても大変有意義な時間でした。

 大学に戻った後は前日と合わせて釣った10 匹のワカサギに加え、魚屋で北海道産の小ぶりなワカサギなどを唐揚げにして大変貴重な冬の自然の恵みを堪能し、企画は成功裏に終わりました。中野教授と来シーズンまたチャレンジできればと思います。

 

 2019 年度も群馬大学医学部附属病院放射線科にて勤務させて頂きます。今後とも引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

左より宮坂先生、中野教授、熊澤、岡﨑先生
※村田先生がいらっしゃる時に撮影できず申し訳ございません。