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2018年

学会報告記:岡田 光平先生(高崎総合医療センター)

レジデント便り

 お世話になっております。入局1年目の岡田光平です。今回は、10月11日から13日にかけて京都で開催された、日本放射線腫瘍学会第31回学術大会の報告をさせていただきます。

 本大会は、「時間と空間の最適化」をメインテーマとし、一般演題発表やシンポジウム、講演等が行われました。近年注目を浴びている免疫チェックポイント阻害薬と放射線治療の関わりや、画像技術の応用などについての話題をはじめ、興味深いテーマが多く、充実した3日間でした。当教室からも多くの演題発表がありましたが、中でも佐藤浩央先生が、「DNA二重鎖切断修復経路にいる腫瘍細胞のPD-L1発現抑制メカニズムの解明」という演題で梅垣賞を受賞されました。おめでとうございます。私個人としては、前立腺癌に対するVMATの治療成績についての口演発表をさせていただきました。放射線関連の学会で発表するのは今回が初めてであり、大変貴重な経験となりました。発表にあたってご指導くださった北本佳住先生にお礼申し上げます。

 大会2日目には恒例の情報交換会が行われました。今回は近畿大学が主催ということで、世界初の完全養殖マグロとして知られる近大マグロの解体ショーが行われるなど、盛り上がりをみせました。また、今回で10回目となるJASTROオーケストラによる演奏も行われました。当教室からは、水上先生(フルート・トランペット)、岩永先生(チェロ)、岡田(トランペット)の3名が参加いたしました。これまで指揮を担当されていた田中良明先生が勇退される節目の回であり、シベリウス作曲の交響詩「フィンランディア」、ヨハン・シュトラウス作曲「ラデツキー行進曲」の2曲を演奏いたしました。こちらも参加者の皆さまに楽しんでいただけたのではないかと思っております。

 大会全体を通して、最新の知見に触れるとともに、日常臨床における問題点について考えを深めることができ、大変勉強になりました。

以上、日本放射線腫瘍学会第31回学術大会の報告記でした。