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2016年

近況報告:樋口 啓子先生(伊勢崎市民病院)

同門の先生より

みなさん こんにちは。

伊勢崎市民病院の樋口です。いつも大変お世話になっております。

私が伊勢崎市民病院に勤務して約1年半が経過しました。Eclipse使用歴3ヶ月で赴任した当初は、浩央ちゃんマニュアル(佐藤浩夫先生からEclipseを教わった時に書き留めたノート・今も大事にしています)とモニターを交互に見ながらのプラン作成でしたが、今はSmart Segmentation機能を駆使し始めたところです(機能があることを最近まで知らずに、もったいないところでした)。

今回は伊勢崎市民病院について施設紹介をさせていただきます。

当施設は病床数494床の急性期医療を中心とした病院です。平成18年に地域がん診療連携拠点病院に指定され、平成21年に緩和病棟・内視鏡センター・外来化療法センターが、平成24年に緩和ケア内科が新設されました。昭和53年に設立されたという放射線科は平成24年に放射線診断科と放射線科治療科として新設されました。

放射線治療科は一般外来から最も離れた反対側の端に位置し、放射線検査部門を通り抜けた奥扉をあけると、コンパクトですが機能的な放射線治療部があります。治療機器は 2013年に更新したライナック(バリアン社/Clinac iX)1台、CTシミュレーター(シーメンス社/Deffinition)1台、治療計画装置(Eclipse、I-plan)、Exac-Trac X-rayシステム です。

主な疾患は乳癌・前立腺癌・肺癌・食道癌で、年間の新患治療患者数は230-290人です。

平成17年から、泌尿器科と連携して、主に低~中リスクの前立腺癌に対しI125密封小線源永久挿入療法を行い、治療開始からの総件数は8月末現在で407件となりました。この2年間は件数が増加し、週2件ペースで治療が行われ、非常勤の先生方にお世話になっています。RI施設はないため、手術室・一般病室を管理区域として使用しています。高い治療効果を期待でき、施術に約2時間、入院3泊4日と治療期間が短いことが、この治療の大きなメリットです。当施設では前立腺癌手術件数も多く、2015年の前立腺全摘術は110件でこのうち100件がダビンチによる手術でした。

放射線治療科の常勤医は私1名ですが、非常勤医師として群馬大学から加藤弘之先生、久保亘輝先生、筑波大学から石川仁先生という大変豪華で強力なご支援をいただいています。スタッフは、放射線技師3名(うち品質管理士2名)、非常勤看護師1名で、小田和正顔負けの美声の職人気質、ディズニーキャラクターのようなお茶目な論客派、ケンブリッジ飛鳥似のイケメン実力派、受付も秘書もこなせる優秀な腕利きNurse、と積極的で労を惜しまない熱心なスタッフと一緒に仕事をさせていただいております。

本年度の診療報酬改定により、緩和ケア病棟入院中の放射線治療は包括範囲から除外され別に算定できることとなり、緩和ケア内科となおいっそう連携しやすくなりました。

スタッフ・他科との連携につとめ、よりいっそう良いチーム医療を行っていきたいと思っています。
今後とも、御指導・ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。