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2015年

入局挨拶:岩永 素太郎先生(群馬大学)

レジデント便り

 平成27年度に入局させていただくことになりました岩永素太郎と申します。私は、佐賀県出身で香川大学医学部を卒業し、平成25年4月より群馬大学医学部附属病院で初期研修を行いました。実はもともと進路として強く考えてはいなかったのですが、医学科6年時の臨床実習で放射線治療という分野があることを知り、興味をもちました。出身地や母校での研修も考えましたが、重粒子線治療という他にはない分野を学べること、そして熱心に教えてくださる先生方が数多くいらっしゃるという点を考え群馬大学医学部附属病院で研修することに決めました。

 研修は群馬大学で2年間でしたが、そのうち11か月は放射線科を選択させていただきました。11か月間の研修では、各先生方にご指導していただきました。臨床業務では、X線の治療計画を中心に各臓器担当の先生方には本当に丁寧に教えていただきました。他大出身ということも全く関係なく親身になってご指導していただきました。また、研修医1年目には齋藤先生指導の下、Ⅲ期肺癌の重粒子線治療計画に携わりました。その時の経験をもとに群馬放射線腫瘍研究会で発表する機会を与えていただきました。また昨年はJASTRO、癌治療学会、癌学会、そしてASTROと様々な学会へ参加をさせていただきました。なかでもASTROへの参加は中野先生を始めとする諸先生方と同期研修医3人で行った海外学会として特に強く印象に残っています。次回は自分の発表をもって参加したいと思います。

 私は平成27年4月から関東脳神経外科病院で勤務することになります。関東脳神経外科病院では年間300例を超える症例に対しサイバーナイフを行っています。サイバーナイフはご存じのように全国でも設置している病院があまり多くなく、一部の放射線治療医が扱っている特殊な分野と言えます。まだ放射線治療を学び始めたばかりの私には荷が重く不安が残る面もありますが、外勤で来ていただいている先生方にご指導を仰ぎながらこの機会を活かすことができるように頑張りたいと思っております。

 また、4月からは大学院へ進学いたしました。河村先生に指導教官となっていただき、準備を進めています。現在は放射線生物学の基本手技ともいえるコロニーアッセイを習得すべく実験を行っております。同時に河村先生率いる泌尿器科チームで抄読会を行い、現在のトピックや最近の知見などについて学ぶように努めています。大学院のテーマについては現在検討中ですが、先生方にご指導を仰ぎながら着実に進めていこうとしています。

 今回入局させていただくにあたり、前述のように私のこれからの意気込みにつきまして述べさせていただきましたが、何分未熟者ですので是非先生方のご指導を承り、成長していきたいと考えております。ご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。