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2016年

博士課程修了にあたり:医科学専攻 馬 洪玉先生

レジデント便り

 2010年、群馬大学は唯一重粒子治療装置を有する大学であるため、群馬に来ました。また、中野隆史先生のお陰で、腫瘍放射線学の研究生として、群馬大学に入学することができました。そこで、中野隆史先生をはじめ、高橋昭久先生から様々な心躍る話を聞き、リーディングプログラム重粒子線医工連携コース博士入学の意思が固まったことを今でも鮮明に覚えています。


 中野先生からは、朝カンファレンス、国際重粒子線癌治療トレーニングコースの参加から泌尿器科前立腺癌の重粒子線治療計画作成まで、臨床を勉強させて頂きました。高橋先生からは細胞培養の方法から最新の実験手技、放射線生物学の基礎から論文作成、実験の立案から具体的な進め方まで指導して頂きました。重粒子線の治療効果をさらに高めるため、いまだ解明されていない真理を見つけたいという決意のもとに、「がん細胞におけるDNA修復および細胞周期調節阻害剤による炭素線増感効果の検討」というテーマで研究を進めてきました。リーディングプログラムのお陰で、使い勝手の良い実験器具も設備も充実する研究室のように恵まれた環境で研究できたことはとても有り難いものでした。実験はしんどいところもありましたが、結果が出た時、2編の論文が国際学術雑誌に掲載された時、学位を取った時のワクワク感は言葉で表現できないものでした。また、中野先生による学会(JASTRO)懇親会での芸、高橋先生による研究室の忘年会での料理長並みの手料理など様々な楽しい思い出もたくさんあり、忙しくも楽しい密度の濃い5年間でした。


 その中で、国際重粒子線癌治療トレーニングコース、群馬、東京、京都、沖縄、奈良、高知での国内学会、ドイツ、中国上海での国際学会発表の機会も与えて頂き、光栄なことにリーディング国際シンポジウムの優秀発表賞と国際癌治療増感研究協会の国際研究奨励賞を受賞することができました。今後、リーディングプログラム重粒子線医工連携コースから学んだことを生かして、より一層放射線癌治療に関わる医療の発展に貢献していきたいと決意しました。ちなみに、日本人の礼儀正しさ、誠実さ、思いやり、心遣いなどは素晴らしく、一生忘れられないです。


 末筆になりましたが、熱心かつ丁寧にご指導くださった中野先生・高橋先生、サポートしてくださった教室員の皆様に心から感謝申し上げます。