学会発表・受賞報告:日本量子医科学会第3回学術大会
2023年12月8日〜12月9日に埼玉県和光市の理化学研究所和光キャンパス内で、大会長の東 敏行先生(特定国立研究開発法人理化学研究所)のもと日本量子医科学会第3回学術大会が開催されました。本大会の主テーマは「基礎科学研究が支える量子医科学」とされ、がん治療の最先端にある粒子線治療やその背景にある放射線生物学、物理学の進歩に焦点が当てられました。
臨床研究と基礎科学の研究成果がどのように連携し、互いにどのような影響を与え合っているかについて深い学びを得る機会となりました。理化学研究所からの講演では、加速器を利用した新しいがん治療技術や、最先端イメージング技術の発展についての興味深い内容が提供されました。また、HIMAC重イオン加速器を利用した研究成果の紹介や、放射線照射の効果を探る物理化学理論計算の進展についての話題も高い関心を集めました。
本大会にはこの分野で第一線で活躍されている同門の先生方や当教室の若手医師が参加し発表を行いました。次世代の医療技術や治療法がどのように形成されていくかを考えるきっかけになり、医学の未来に夢と希望を持つ私たちにとっても、実り多い経験となる大会でした。ハイレベルな研究が多く発表される中、当教室の関口 慶仁先生が発表した「早期子宮頸癌の放射線抵抗性因子探求を目指したクリニカルシークエンス」が見事、優秀演題賞を獲得しました。関口先生、誠におめでとうございます!
優秀演題賞
「早期子宮頸癌の放射線抵抗性因子探求を目指したクリニカルシークエンス」
関口 慶仁先生(群馬大学・QST病院)
シンポジウム
粒子線治療の保険収載に向けた取り組みと今後の展開
食道癌のSRとレジストリ解析 石川 仁先生(QST病院)
肝臓癌のSRとレジストリ解析 渋谷 圭先生(群馬大学)
量子メスマイクロサージェリイ開発の現状と将来 若月 優先生(QST病院)