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新着論文紹介

著者の顔画像大高 建先生
XX JANUARY 2024
Image-Guided Adaptive Brachytherapy for Cervical Cancer
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群馬大学における10年間の治療成績をまとめ、予後因子について解析したものです。全体の5年局所制御率は94.5%と良好で、外部照射中の腫瘍縮小率が重要な予後因子であることを示しました。多くの先生方に時間をかけてご指導いただいた論文であり、この場を借りて感謝を申し上げます。
Frontiers in Oncology
doi: 10.3389/fonc.2024.1366777
著者の顔画像小林 なお先生
13 SEPTEMBER 2024
Mesonephric Adenocarcinoma of The Uterine Cervix: A Case Report
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初めての症例報告が無事に出版され、安堵と喜びを感じています。本報告は、非常にまれな組織型である子宮頸部中腎腺癌に対する重粒子線治療の症例です。しかし、それだけではありません。重粒子線治療後4か月の時点で計10個の多発肺転移を示す非常に速い病勢進行がありましたが、全身薬物療法と定位放射線治療により、初回治療から8年(最終治療から2年)経過した現在も健在であるという点でも非常に珍しい症例です。この経験を活かし、さらに臨床や研究に尽力していきたいと思います。
Journal of Medical Case Reports
doi:10.1186/s13256-024-04548-6
著者の顔画像小此木 範之先生
24 AUGUST 2024
Significance of Definitive Concurrent Chemoradiotherapy for Vulvar Cancer: A Japanese Gynecologic Oncology Group Nationwide Survey Study
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ありそうでないでないものが、世の中には結構あります。ちょっと欲しい時にそれがないと、結構悔しかったりします(私は結構、甘党です)。外陰癌に対する根治的化学放射線療法のデータもそれで、ステージごとの治療成績、予後因子等、世の中にありそうで、意外とないデータでした。JGOG(日本婦人科悪性腫瘍研究機構)に所属する婦人科の先生と相談して解析し、論文としてまとめることにしました。次のガイドライン作成の際など、誰かの役に立つと良いなぁ、と思っています。
Japanese Journal of Radiology
doi: 10.1007/s11604-024-01557-9
著者の顔画像小此木 範之先生
04 AUGUST 2024
Tailor-Made Hands-On-Training for Brachytherapy Based on Pre-Questionnaire Survey Reduced Practitioners' Anxiety in Implementation
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昨年秋、第2回密封小線源治療ハンズオンセミナーを順天堂大学で主催しました。子宮頸癌の腔内照射、組織内照射で「伝えたいこと」を全部詰め込むつもりで準備をしました。しかし、準備の過程で気づきました。それは本当に受講者にとって「知りたいこと」なのか、と。開催前に急遽アンケートを準備し、受講者が「困っていること、知りたいこと」をセミナー前に集約しプログラムを再調整。受講後にもアンケートを行い、不安・疑問が緩和・解決できたか、その変化を定量化しました。シンプルな内容ですが、個人的にお気に入りの一編です。
Journal of Radiation Research
doi: 10.1093/jrr/rrae013
著者の顔画像熊澤 琢也先生
15 JULY 2024
Are prophylactic antibiotics required for combined intracavitary and interstitial brachytherapy of gynecologic cancers?
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佐久医療センターで勤務していた際の研究です。本論文では、通常の腔内照射に対してハイブリッド腔内照射の侵襲がさほど大きくないこと、経腟的なハイブリッド腔内照射の時に感染症発生を予防する抗生剤を使用しなくても明らかな感染症発生が増加しないことを示しました。この結果を受け、群馬大学でも予防的な抗生剤を使わないように変えましたが、安全にハイブリッド腔内照射を行えています。まだまだハイブリッド腔内照射にハードルを感じる施設が多いと思うので、更なる普及につながったら嬉しいなと思います。
Journal of Radiation Research
doi: 10.1093/jrr/rrae018
著者の顔画像酒井 真理先生
25 JUNE 2024
Soft-Error Measurement in Carbon Ion Radiotherapy
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重粒子線治療では高エネルギーのイオンを照射するため、中性子線等の二次放射線が発生します。これが電子機器に到達すると、ソフトエラーと呼ばれる誤作動を起こす事があります。医療機器の誤作動は致命的な結果につながる事もあるため、注意が必要です。本研究ではFPGAと呼ばれる電子デバイスを用いてソフトエラーの発生を定量的に測定しました。また、各種の二次放射線がどの程度ソフトエラーの発生に寄与しているか評価するため、反応確率(断面積)求めました。その結果、高エネルギー(> 10 MeV)の中性子が、主な原因と判明しました。
IEEE Open Journal of Engineering in Medicine and Biology
doi: 10.1109/OJEMB.2024.3358989
著者の顔画像髙草木 陽介先生
16 MAY 2024
5-year Outcome of Scanning CIRT for Prostate Cancer
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神奈川県立がんセンターでの前立腺癌に対する重粒子線治療の成績をまとめました。前立腺癌は経過が長いので、5年の結果では十分とは言えません。しかし、それでも新規の施設で5年の成績がきちんと出せたことはとても誇らしいことで、全てのスタッフの尽力があってこそです!私はこの論文を最後にがんセンターを退職しましたが、「がんセンターでの仕事の仕上げを飾るのに相応しい論文だ!」と個人的には考えています。
PLOS ONE
doi 10.1371/journal.pone.0290617.