放射線治療の基礎 ポリクリFAQ

このページは当科での学生臨床実習を充実したもにするために、放射線治療の基礎知識を載せています

Q ポリクリでは何をするの?

A 5年生のポリクリでは、各人に一人の患者さんを紹介して、その人を通して放射線治療の考え方や病気についての理解を深めていってもらいます。通常、木曜日の午前にプレゼンテーションをしてもらいます。その他にも、自分で放射線治療の計画を作ったり、小線源治療の見学などをしたりします。具体的な例はこちら(実際に来た時の実習とは若干異なる可能性はあります)。6年生では希望があれば適宜対応することが可能です。

Q 何を学べばいいの?

A 当科としては放射線治療の具体的な方法よりも、腫瘍学そのものを学んでほしいと考えております。具体的には病気の経過、診断、治療方針の決定、治療後の見通しなどの一連の経過を理解したうえで、今目の前にいる患者さんに何をすることがベストなことなのか、何に注意をしなければならないのかを考えながら実習をしていただければと考えています。

Q 略語が多くてわかりにくい。代表的なものを教えて

A 放射線科でもっとも良くつかわれる略語はGTV(gross tumor volume),CVT(clinical target volume)、PTV(planning target volume)です。これらの言葉は放射線治療において、照射したい部位を表します。GTVとはCTやMRI、視診などで、明らかに癌がある範囲、CTVとはGTVに微小浸潤などを考慮した範囲、PTVとはCTVに呼吸性の動きや、日々のずれなどを考慮した範囲を表します。

Q 放射線治療計画の見方がわからない。どこを見ればよいのか教えて。

A 放射線治療計画は、線量分布(=放射線がどこにどの程度あたっているのか)がCTの上に書かれているものです。地図の等高線のように線量の強さによってたくさんの線が描かれているので初めて見ると混乱してしまうと思います。左上のところに何色が何%の線量を表しているかを示す凡例がのっていますので、その中から95%を示す線を探してみてください。色々と例外はありますが、通常はこの線でPTVが囲まれ、正常組織が外れるように計画を作っています。

Q カンファレンスでの討論内容がわからない。ポイントを教えて。

A 放射線治療は病気を治すために腫瘍に線量を集中させて、副作用を避けるために正常臓器を照射しないことが理想です。そのため、カンファレンスで討議することが多いのは、腫瘍(GTV、CTV、PTV)の線量が足りていない場合か、正常臓器(肺や腸管、脊髄など)に線量が多すぎる場合かのどちらかです。そのどちらかについて討論しているかがわかれば、理解しやすいかと思いますのでこのポイントに注意して聞いてみてください。