国際貢献に興味がある人へ

出身:神奈川県
興味のある分野:子宮頸癌
趣味:スキー、釣り
大学時代の部活:野球部
今やっていることは?
 臨床面では殆どすべての部位の癌の治療に携わっている。重要なのはどこにどれだけ放射線を当てるとどのような反応(作用、副作用ともに)を示すか、ということをよく理解して患者の状態に合わせたbestな放射線治療を組み立てることだと思う。うまくいった場合のやりがいは大きい。
 研究面では子宮頸癌の放射線治療に関して解析を行っている。日本では海外と違う独自の方法で副作用を減らしながら海外の方法に劣らない治療成績を挙げている。その日本の治療方法の特徴を定量的に表すための解析を行っている。子宮頸癌は途上国で多い疾患であり、その治療法の知見を深めていくことは世界に貢献できる課題だと思っている。
国際貢献・海外での活躍とは具体的にどのようなことをしているのか?
 子宮頸癌の最新の放射線治療を広めるための国際原子力機関(IAEA)のプロジェクトに携わっている、今秋にはアジア地域から医師、物理士を集めて子宮頸癌放射線治療のトレーニングコースの開催が予定されており、その開催の準備、運営に携わっている。
 外国の人に自分たちの意見をうまく伝えるのは難しいことだが、それができた瞬間はとても達成感がある。結果として自分たちの仕事が海外の人達の役に立てばなおさらである。またイベントの際に世界の舞台で活躍されている先生方と話す機会があるが、優秀さとともに人格も非常に温厚で尊敬できる方々が多く、そういった真に一流の先生方と接することができるのも醍醐味の一つであると思っている。

国際貢献というと英語力が必要だったり、臨床との両立が難しいのではといった心配があるが、どうか?
 英語については私自身も未だに自信があるわけではないが、場数を踏むことで向上すると思っている。当科では先輩たちのサポートの下、国際学会の参加や留学生との交流もあり英語力を鍛える土壌がある。また、私自身の経験から自分の専門領域のことだけでなく、どれだけ幅広い知識、話題(世界情勢、スポーツ、音楽 etc)を持っているかが大切だと思うようになった。
 臨床との両立も問題ない。日中は臨床の仕事に集中し、夕方以降の時間を研究や国際貢献、プライベートに費やすことができている。夜中や休日に呼び出されることも少なく、非常に恵まれていると思う。
放射線治療を目指す学生・研修医に向けて一言
 放射線治療は非常に伸びしろのある分野だと思っています。また今後世界的に高齢化が進む中で、癌患者は確実に増え続けると思われるので、世界に貢献もでき、なおかつ食いっぱぐれる心配もない魅力的な科だとも思います。研究をして世界にうって出たい人も、地域で癌患者の役に立ちたい人も、活躍の余地は十二分にありますのでぜひ我々の仲間になってください!