【 当教室の位置づけ 】
放射線治療を専門とする教室としては,日本では最大級です(出身者70名,現在の教室員40名).実際,日本の放射線治療専門医の12%を,日本放射線腫瘍学会の評議員の10%を当教室員が占めており,日本の放射線治療において当教室は,欠くことが許されない重要な立場にあると言えます.
さらに,国内だけにとどまらず,当教室は国際原子力機関(IAEA)の医学利用分野で,アジア太平洋地域での事務局を担うなど,放射線治療分野で世界的に先導する立場にもあります.

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【 当教室の現況 】
昨年,群馬大学放射線科での新規患者数は年間1500人を超えました.近年の放射線治療を取り巻く状況もあり,この患者数は増加傾向にあります.関連病院として現在教室員の派遣を行っている病院は,東京・群馬を中心に関東一円23施設にわたります.当教室では早くからこの病院ネットワークを生かした放射線腫瘍医養成プロジェクトを組み,若手医局員の教育に取り組んでいました.そして,数年前より群馬への重粒子線治療施設建設を推進し,現在,日本の重粒子線施設創立プロジェクトの中心的役割を担っています.この両プロジェクトの臨床・研究で活躍すべくメンバーを集めるため,若くエネルギーあふれる人材を,広く日本全国から募集しております.この重粒子治療施設については,平成22年3月16日に治療が開始され,現在は前立腺癌や骨軟部腫瘍を始め、様々な腫瘍に対してその対象を広げています。平成25年度にはのべ治療人数が1000名を超えました。



【 シニアレジテントの育成方針 】
放射線腫瘍学に携わっていく者として,死に関わる疾患・患者を相手にするという現場の臨床技術はとても重要なものですが,患者さんに最大限の利益を生むためには,日進月歩する医療技術に遅れない,最新の研究分野への興味・探求心も不可欠と考えています.当教室では,十分な臨床経験を持つスタッフだけでなく,研究分野にも力を注げるスタッフがそろっており,また,基礎医学を専門とする教室とも強い連携を保っているので,各個人の素質に合わせ,臨床・研究の両面を教育していける強い地盤があります.当教室員には,英国ケンブリッジ大学,米国MDアンダーソン病院,ハーバード大学などへの海外留学実績があり,大学院卒業後には,研究教育の一環として海外留学も積極的に行っています.また,放射線治療に関わる資格として,放射線専門医は最短で卒後6年,放射線治療認定医は7年で取得可能であり,全員取得できるよう指導しています.

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【 研修医の皆さんへメッセージ 】
多くの臨床科の現場を経験なされてきた先生達の力は,他科との連携が必要とされる当教室にとって,非常に魅力的なものです.苦しみ・悩みをかかえる多くの患者さん達に,当教室で先生達の力を存分に発揮して下さい.わたしたち教室員も,先生達を全力でバックアップします.先生達とともに,より多くの患者さんに,より良い治療が提供できるようになればと思います.日進月歩する最先端の分野で,世界を相手に切磋琢磨し,ひいては,世界最高の医療を目指して・・・そんな時代を一緒に創っていきましょう.